相生あおはの書庫

ねこにうもれたい。

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小児喘息が私に与えた影響

こんにちは。相生あおはです。
連続11日投稿になって自分でもビックリしてます。
昨日公開の記事を推敲してたら、私の人生観が思ったより小児喘息の影響を強く受けていることに気づいたので、それを記事にします。

~~もくじ~~

私の小児喘息

私は生まれて間もなく小児喘息になり入院する日々が続きました。物心ついた頃には入院が当たり前でしたので、人間というのはこういう生き物なのかと当時思ってました。きっと入院費とか面会でえらい迷惑を掛けてたと思います。ただ入院するなら良くて、院内感染でなんかの感染症に罹ったりとか波乱万丈だったらしいです。
私は幼少期の記憶も断片的に残ってて、余った細い緑色の半透明の吸引ホースを切って、お弁当ごっこのキュウリにして親や看護師さんと遊んでいたのは懐かしいです。あと病棟が改装中で工事がうるさかったこととか。入院中によく観てた不気味な夢とか。みんなが楽しそうに食事しているところから、自分だけ意思に反して反対方向に浮遊して行って、離れて行って、遠くから独り眺めてるって夢は一番観ました。これの派生で、吸い込まれてみんなと離れ離れになる系の夢は入院とっくに終わってるハズの小学校時代でも観てました。入院生活が本当に寂しかったんでしょうね。悪夢の典型例でした。結構鮮明に覚えてるもんですね

あのお弁当ごっこは今思い返すと、入院の頻度のあまり幼少期にピクニックに連れて行くことが出来なかったし、病院食以外の余計な食べ物を与えられないからという、そういう配慮の結果だったんじゃないかなと思います。……ホントなんて仏な方々なんでしょうか
ホースをキュウリにしてたのは覚えてるんですが、なにか他のいろんな工作を見せてくれてた記憶があります。未だにモノ作り系が好きなのも、この辺りが源流なんでしょうか。

入院は幼稚園の年中頃には落ち着き、通院に切り替わったような記憶があります。私の場合、原因は主にアレルギー系だったらしく、中学三年生になるまでずっと抗アレルギー剤を飲み続けていました。この辺りが私を生物工学の道へ歩ませた理由というのは昨日公開の記事の通りです。

ネガティブな面

少食化

生きるために薬をずっと飲んでいた訳ですが、多かれ少なかれ副作用もあるのが薬。私の場合は少食化でした。

ダイエットになるからいいじゃんとよく言われるんですが、私の場合はその影響があまりに大きく、食べることがあまり好きではないレベルで未だに食に対する執着が少ないです。拒食症というわけではないんですが、自宅で2日間くらい絶食するのは苦じゃないくらい、食があまり好きではないです
この記事で倹約生活を振り返りましたが、倹約しつつまぁまぁな買い物が出来たのも、この辺りが効いてるんだろうと思います。
こう書くとあまりネガティブな影響じゃないやんと思われますが、意外とそうじゃありません。

虚弱体質

これが少食化によるものか、小児喘息の後遺症なのか分かりませんが、長期的に体力を必要とすることが出来ないっぽいです。平たく言うと、他の人が普通に出来るようなことが出来ないっぽいということを大学時代で認識しました
この記事で少し触れましたが、研究室同期が普通にこなしているような実験生活を送ることが出来ず、私は夢だった科学者への道を諦めることになりました

振り返れば、大学に入って急に弱くなったということではなく、それまで表に出て来ず気づかなかっただけでした。中学と高校は文化部で、日常的にハードな運動をすることは無かったため、気づき得ませんでした。
さらに遡り小学校時代に中学受験をした際は、ある日の全校朝会の朝にバテて車で送ってもらったり夜は毎日気絶したように寝てたりしてました。あの頃を思い返せば、この体質は変わらないんやなぁと思います

「体質改善しないと今後の人生で云々」と、いわゆる"フレネミー"に言われたこともありましたが、何十年も続いている体質を変えるより、その体質に合った生き方を模索した方が楽しいので、その話は右耳から入って左耳に抜けていきました。
その"フレネミー"は、本当に私の体質を心配していたんじゃなくて、それによって自分に影響が及ぶのが嫌だったんでしょうね。

ポジティブな面

生活の効率化

虚弱体質でも生きられるのが、この科学技術が発達した今の世界。例えばAmazonの定期お届け便。毎度重いお茶とかを運ばなくてもよくなります。

友達と遊ぶ時や趣味に関しては効率度外視で楽しさ最優先で動いていますが、それ以外の時はこのスタンスを通しています。こうすると何故か金銭的にも得する場面もあるので、意外と不自由してません。

限りある体力でなるだけ多くの生産量を出したいので工夫が必要です。機械化したり省いたり。こうやって工夫するのが好きなのは、おばあちゃんの影響を強く受けてるなぁって思います。

食費抑制・グルメ化

少食化がそのまま効いてきます。量を必要としないので、その分を質に回すことが可能になります。そして旅先を主に、美味しい店を巡ってじゅるり…というわけです。
さらに普段の食には頓着しないので、ソースご飯生活をしても1日程度なら普通に美味しいって言って食べます。その結果、美味しいと思える幅が凄く広くなってます。これってメッチャ利点じゃない?って個人的には思います

その反面で、友達と食べ放題に行くと一方的に金銭面的には損することになります。が正直あの楽しい場に居るだけで私は充分なので、ぶっちゃけ問題に思ったことは無いです。

ボランティア精神

偽善じみて来ましたが、赤の他人じゃなくて友人を始めとした近しい存在であれば、これは特に強いんだな~と、いろんな人と話してたりした結果思いました。自覚は無かったんですが、他の人が「面倒」と言って蹴り捨ててやらないことも、私は意外なことに進んでやってるっぽいんです就寝直前に来た連絡を受けて提出まで数時間という友人の修論データを直したことが最たる例かもしれません。これ、私じゃなくて他の人だったら直してあげてないんかな。これ未だに本人から感謝されてますが、私としてはフツーに楽しかったので「そんなに感謝せんでもええのに」といつも笑い返してます。
それ以外は殆ど覚えていませんが、「わざわざしてあげるの、らしいねぇ」と言われることが、自分のエピソードを話す機会があるとちょくちょく言われて不思議な気持ちになります。

そして、この精神で会得したのがIT系技能で、それが職にもなっちゃったんですから、ビックリです。そしてこのシステムエンジニア業界が効率の塊ですから、もう何もかもが合致しています。人生ってこんな不思議なことってあるんですね。

小児喘息がこれにどう繋がるかってことですが、幼少期から入院とかでいろんな人に助けられてきたというのが効いてる気がします。これは恩返しというより、どちらかと言うと私も誰かを助けたい・喜ばせたいというモチベーションなんだと、客観的に私を見ると思います。人を助けるという些細なことで相手が喜ぶ・喜んでるかもしれないって考えるとこっちまで嬉しくないですか?楽しくないですか?楽しいだけで自分は充分なんで、見返りはその時点で受け取れてるわけです。楽しさを人生で最優先している私なので、特にこことは調和したんだと思います

ここら辺、創作の補助モチベにもつながってくると思ってて、自分の創作物が誰かを喜ばしているって考えると今までの理論的に私は嬉しくなっちゃうんですね。いろいろ繋がってるってなんだか面白いです。

近しい人に対しては手間賃で万は越すようなことも無料でやりたい性格なので、よく親からは損する体質だとか言われます。もう少し図太く生きた方が良いのかもしれませんが、絶対楽しくないので今のままでいます。だって友達相手に契約書書いてもらったり手間賃の相場を調べてとか絶対嫌ですもん

プラマイでみたらプラス

科学者への夢を諦めるという大きなマイナスには繋がりました。それでも上記で書いたポジティブな面が多いので、むしろ小児喘息で良かったな~って思ってます。
私の体質を理解しないで心無い言葉を掛けてきた"フレネミー"みたいな存在とか、負い目に感じる場面も実際あります。が、一度しかない短い人生なので、楽しめそうな術があるなら楽しんだ方がいいと考えているので、私の場合はプラス面の方が多かったんでしょう
これからもポジティブ思考は崩さないようにしていきたいです。

あっあと、もう12日目には続きません。流石に他が忙しくなってきたので。ただ定期的に文字書きはしていきたいのでまたふらっと書くかも。

それでは