続・卒業旅行記です
~おしながき~
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本記事の目次はこちら。
1. 2022/02/28 ゆったりと網走監獄へ
自然と7時台に目が覚めます。不思議なものです。

ちなみにこの写真の右端に写っている目覚まし時計ですが、翌日夜の音威子府村にて雪原に遊びの一環で置かれる目に遭います。



案内板でモセウシ川を見つけて思わず撮る。地質的な特徴を意味するアイヌ語由来なので、全く別な場所に同じ発音の地名があるのは結構北海道あるあるなのでしょうか。
結構混んでるバスに乗り網走監獄へ。思ったより山奥の中にあります。監獄だからそれはそうかも。

2. 網走監獄
行ってから知ったんですが撮影禁止でした。ですので写真は次の二枚に留まります。


ここに来る前はとんだ重罪人が収監されていたのかと思っていましたが、解説を読み進めれば読み進めるほどそうではなかった可能性があることを知ります。
明治期の政治犯、収監した囚人は強制労働、この二つから察することが出来ます。
最初は資料館を眺める気持ちでいましたが、現代の価値観では到底想像できない環境で命を落とした囚人たちを考えると重く辛い気持ちになりました。監獄歴史館で流れている映像はとても演技には見えず、恐らくそれを越える苛烈な現場だったことが容易に想像できました。ここに来るなら絶対に見ておかないといけないと思いました。
実際に私たちがここ網走に来る前に通った常紋トンネルは、実際に人骨が出てきたことで有名です。いわゆるタコ部屋労働を後世に伝える史跡は道内にいくつもあり、北海道開拓の影にそのような犠牲があったことは決して忘れてはいけません。
しかし開拓された鉄路や街も、人口減少や札幌一極集中により自然に還っていく場所がいくつもあります。なんともいたたまれない気持ちになりました。
3. 流氷の前に流氷ガラス館
網走監獄で重い気分になった後の流氷は若干の罪悪感がありますが、きっと許してくれるでしょう。再びバスに乗り、予約していた砕氷船の時間まで周辺で時間を潰します。

ガラス表面を敢えてひび割れさせ、そこにホタテ貝殻粉末を付着させることで、流氷さながらのグラスを作れるんだそうです。

一回、これで日本酒を飲んだんですが、これは飾り物だ!と気づいて以降はきれいに洗ってから自宅のショーケースに飾っています。凄いことに、本当にホタテ貝殻粉末は落ちず、買った当時のままの流氷感を維持しています。すごい。
店内はこんな感じ。



流氷シーズンに一番合わない食品。ただ店内が暖炉でいい感じに暖かいので寒くて凍えるみたいなことは無かったです。ちゃんと考えられてる。
店を後にします。海の方を見たんですが見覚えがあるオブジェが。

確認はしていないんですが、旅行前にず~~っと見ていた流氷を見守るニコ生で見覚えがあります。もしかしたらここだったのかな
4. いざ流氷へ
今回の卒業旅行一番と言っても過言ではないメインディッシュの時間です。


網走港を出発。貴重品だけ持って甲板に出ます。

実は私、流氷は初めてです。なのでこれでも充分テンションが上がっていました。流氷の呼び水?氷?を見た私は期待を膨らませます。







ロシア帝国が南下政策したくなる気持ちが分からんでもない。


正直、パンフレットで見ていた以上、想像していた以上の光景に思わず呆然とするくらい感動していました。恍惚と言うべきでしょうか。


周りの流氷があまりに凄いものですから誰も見向きもしていませんでした。ただ流氷が見れない日はきっと人が殺到するのでしょう。

この日の夜飲む流氷ドラフトと色が一緒だったことに、今これを書いていて気づきました。
幻想的な光景を後にし、網走港に戻ります。


本当に、想像していた以上の光景で本当にすごかった。語彙が無い。

宿に戻る途中のバスターミナルで見た砕氷船の広告よりもすごかったんじゃないかなってくらい、凄い光景でした。
また見に行きたいんですが、この時を上回る流氷は多分ないんじゃないかなというくらいなので、また行きたいけど満足感的に怖くて行けないという謎の気持ちです。
気づいたらいい時間でしたので、夕飯と行きましょう。





